世界中のバーボン愛好家に愛されている。

世界で3番目に古く、アメリカで最も古くから操業している蒸留所であるバッファロートレース社は、バーボン発祥の地であり、アメリカン・ウイスキーの象徴として多くの人に知られている。



その道のりに困難がなかったわけではない。1970年代後半から1980年代前半にかけて、ウォッカをはじめとするスピリッツの人気が高まるにつれ、バーボンは衰退の一途をたどっていた。そんな中、当時バッファロートレース社の蒸留責任者だったエルマー・T・リーは、どんな熟成酒にも負けないプレミアムバーボンを造るというビジョンを持っていた。
 

蒸溜所の金属製倉庫から最高級の樽を取り出すという彼の方法によって、ボトルの中のバーボンがすべて1つの樽のものであるという、世界初のシングルバレル・バーボンが誕生した。ブラントンズ」と名付けられたこのバーボンは、1984年に初めて一般販売され、20世紀半ばの蒸留者の名前にちなんで命名された。彼はその後、このバーボンを携えて世界ツアーに出かけ、偉大なバーボンとは何かを世界に紹介した。これがバーボンというカテゴリーのグローバル化に火をつけ、最新のブームに火をつけた。